発表会選曲のちょっといい話

発表会にまつわる話をいくつか書いていこうと思います。


今回は選曲についての話 その1


発表会の曲は基本的に生徒さん主導で”弾きたい曲”を選んでもらうようにしています。

でも、何がやりたい?と聞くと

分からないとか特にないと答えが返ってくることも結構あって、

そんな時はこちらから5.6曲候補を出し、ちょっと弾いてみて聴いてもらいます。それで即決できればそれでよし、迷うようなら

”Youtubeとかも聴いて1週間考えてみて”とそんな感じにしています。


今回小6Sくんともそんなやり取りがあり、

次の週”決めれた?”と候補曲を書いて渡してあったメモを見たらそこには私の書いたのでない

エトピリカの文字が。


”エトピリカ弾きたいの?”


”うん”と頷くSくん

やりたい曲を自分で探したんだな、と積極的になってくれたことが嬉しかったですし、じゃあエトピリカにしよう、と選曲終了となりました。


しばらくしてから

妹ちゃんがエトピリカはSくんご両親の結婚式の思い出の曲で、だからお兄ちゃんは選んだと教えてくれました。



え〜そうだったの!

Sくん、君はなんて素敵なの!


って感動!!


結婚式の思い出の曲を成長した息子が発表会で弾いてくれるなんてたまらなく嬉しいですよね!



本番前最後のレッスンで

”ご両親の思い出の曲だから心を込めて弾かないとだね”と言ったら

Sくん、大きく頷いていました。

本番の演奏、思いがこもってとても素敵でした。曲を選んだ経緯のこともあって私、ジーンときてしまいました。sくんの思いはご両親にもきっとしっかり伝わったことと思います。


ご両親の思い出の曲は

ご家族みんなの思い出の曲になりました。


お手伝いができたこと、嬉しく思っています。